交通事故コラム

むちうち症状にも種類や特徴がある?交通事故などで発症するむちうち症を正しく知ろう

 

1-1交通事故の時によく聞く「むちうち症」とは?

むちうちとは、交通事故など外部の強い衝撃によって首の頸椎など、

身体の関節が不自然な動きをすることを原因として痛みや違和感、吐き気などの症状が発症することを言います。

怪我の一種で、むちうち症状のなかでも大部分を占めるのが頚椎捻挫と呼ばれる症状です。

 

外部からの衝撃を受けた際、身体は前面、または後面に強く押し出されるものの、

頭を支える首はその場にとどまろうとする力が働く為、

結果的に身体と首がS字を描くようにしてしなることから、むちうち症と呼ばれています

。この不自然なS字になった瞬間に関節や身体の筋肉には複雑な作用がもたらされ、不定愁訴のような症状を引き起こすのです。

 

むちうちは原因が同じでも、

交通事故などの強い衝撃に遭った際の状況や体格・体質・年齢など、

ひとにより様々な症状が起こり得ます。

正しい知識を身につけ、むちうちの可能性が考えられる場合には専門家による判断のもと、適切な対処・治療を行いましょう。

 

2.むちうちの種類と症状

 

2-1頚椎捻挫型(けいついねんざ)

捻挫というと足首や手首などを思い浮かべることも多々ありますが、

私達の身体には自分では意識しない程度のごくわずかな可動域しか動かない関節も無数に存在しているのです。

当然首も身体の関節の一部ですので、捻挫をする事はあります。

首を構成する骨は7個あり、衝撃を受けた事で骨自体・筋肉や靱帯に持続性筋収縮という筋肉が硬直する作用が起こり、

これが神経などを刺激することにより痛みなど様々な症状に繋がっていくのです。

 

頸椎捻挫はおおよそ数か所程度の軽い症状で納まることが多くなりますが、

重症例では、交感神経や筋肉の異常な緊張により、腰が重い、肩がこる、上半身がしびれるなどの症状も見られます。

しかし頸椎捻挫はたいていの場合が軽度の症状で納まる場合が多く、整骨院などの治療を十分に受ける事で回復が見込めます。

 

2-2バレ・リュー症候群

バレ・リュー症候群は心臓、眼、耳、咽頭部(のど)などの自律神経、交感神経節が外部から強く刺激されたときに引き起る症状です。

交感神経節が損傷する事により、バレ・リュー症候群を発症し、代表的な症状は不眠や頭痛となります。

 

以下が代表的症状の一覧になります。

体:倦怠感、疲労感、熱っぽさ、脱力感、しびれ、用心力散漫、食欲不振

耳 :めまい、耳鳴り、耳詰まり

眼 :目がかすむ、眼精疲労

心臓:心臓が痛む、脈の乱れ、胸苦しさ、動悸

のど:声がかすれる、喉の不自然さ、嚥下困難(ものが食べられない)

 

これ以外にも、ひとによって様々な症状を引き起こす場合もあります。

 

頭痛、動悸、めまい、吐き気、聴覚障害、視覚障害に加え、

倦怠感、疲労感、脱力感、不眠などの精神的な不調を患った結果、最終的にうつ病などの精神疾患に進行してしまうケースもあり、

自律神経失調症に似た症状とも言われています。

 

2-3神経根症状型

神経根とは、脊髄のなかでも運動神経・知覚神経が集中している箇所を指します。

この神経根が外部の衝撃の影響で刺激・圧迫された状況をきっかけとする症状が神経根症状型と呼ばれています。

 

主な症状として

・左右片方の指や腕のしびれ

・首から肩甲骨周辺の苦しみ

・肩周辺のだるさ、しびれ、痛み

・顔に痛みを感じる

 

神経根症状型が疑われる場合の生活をするなかでの留意点としては、うがいやひげそり、

台所の掃除や洗濯物干しなど、いつもの動作でとにもかくにも上をむかない事がポイントとなります。

「頭が後ろ側に傾かないように意識する」ということを覚えておくといいでしょう。

 

2-4脊髄症状型

脊髄症状は首を構成する7つの骨の連結部分に強い衝撃を受け、損傷を起こした際に発症します。

脊髄症状は頚椎の脊柱管を通る脊髄が傷ついたり、下肢に伸びている神経が損傷してしまったりすることで下半身のしびれや知覚異常が起こり、

歩行障害が現れるようになる事例もあります。

 

また、膀胱などの内臓機能の低下により、排せつのコントロールができなくなるといった症状も見られるため、

「なにかおかしい」と思ったらすぐに診断を受けるようにするといいでしょう。

 

他にも熱い・冷たいが分からない、痛みなどに鈍感になる・腕のしびれなどにより筋肉をうまく動かせず、

文字が書けない、服を着ることが困難になるなど、日常生活にも大きく影響を及ぼす症状が起こります。若い方であれば、

なにかおかしいと自覚症状を持つことができますので、早めの診断を心がけましょう。

 

2-5脳髄液減少症

脳髄液減少症とは、脳脊髄液が脳脊髄液腔から漏れ出すことで減少し、頭痛やめまい、耳鳴り、倦怠など様々な症状を発症する疾患です。

これらの症状は、立ち上がる際に悪化する傾向があり、特に頭痛については起立性頭痛と呼ばれることがあります。

脳と脊髄は「硬膜」という膜の中に包まれています。 硬膜と脊髄の間には「くも膜下腔」という空間があり、

そこが「髄液」により常に満たされており、この「髄液」は常に脳・脊髄の表面を流れています。この髄液が減少することにより、様々な症状に繋がっているのです。

 

さらに脳髄液減少症の特徴として前述の「立つと症状が悪化する」ことに加え、

「気圧の変化により症状が重くなる」、「運動で症状が重くなる」、「鎮痛剤の投与などの効果が低い」などの特徴もあげられます。

 

症状は全体的に重いものが多く、日本でも非常に多くの方が悩まされている病気です。

 

 

このように、むちうちにも種類が様々あり、症状が起こる原因も症状も様々です。

ただ一つ共通して言えることは、日常生活のなかで誰しもが発症し得る症状が多いため、自分では気付きにくいことが特徴として挙げられます