腸脛靭帯炎
原因と症状
骨盤の外側から太ももの外側を通って、スネの外側まで走行している腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)という靭帯があります。その靭帯が太ももの骨の骨の出っ張り部分にこすれて痛みを起こしています。
治療
患部の炎症症状を引かせるための施術をします。また、症状に合わせて、原因となっている筋肉の緊張をほぐすための電気治療やマッサージを行います。屈伸動作や激しい運動は控えて下さい。患部を保冷剤などでアイシングして下さい。冷却10分安静20分を3セット。ジョギングはしばらく控えて下さい。
外側大腿皮神経麻痺
原因と症状
太ももの前外側の範囲を支配している神経が、太ももの付け根部分で圧迫を受けて、しびれが出ています。感覚が鈍くなる症状が主に現れます。きついガードル、コルセット、ズボンの腰ばきなどが原因になりやすいです。単純にもも上げ動作(階段上り)の繰り返しでも発生します。
治療
しびれの原因である、神経を圧迫している筋肉をほぐす施術を行います。電気治療やマッサージなど症状に合わせた治療を行います。ガードルやコルセットなど胴周りを圧迫するような下着は避けて下さい。もも上げや階段の上り下りなど、太ももに負担のかかる動作や運動は控えて下さい。
鷲足炎
原因と症状
痛みが出ている部位は、太ももから走行している3つの筋肉が集中して止まっている部位です。それぞれ、縫工筋(ほうこうきん)、薄筋(はっきん)、半腱様筋(はんけんようきん)といいます。3つの筋肉の張力が一か所に集中しているので、負担のかかりやすい部位となります。そこに過度の負担をかけると炎症が発生し、痛みがでます。
治療
傷んでいる組織を修復させるための施術を行います。電気治療、マッサージ、固定など症状にあわせて施術いたします。痛みの強い間は、患部を保冷剤などで冷やして下さい。10分冷却20分安静を3セット。屈伸、踏み込み動作、激しい運動、重い物を持つのは控えて下さい。早期回復のため、ご自分でもストレッチを行うことをおすすめいたします。
有痛性外脛骨
原因と症状
内くるぶしの斜め前にある骨の出っ張り部分の痛みです。この骨の出っ張りに、何かしらの負担・刺激が加わると痛みが出てきます。
治療
患部の炎症を引かせる治療と負担を軽減させるための施術を行います。電気治療、マッサージ、固定など症状にあわせて施術いたします。屈伸・踏み込み・ジャンプ・つま先立ち動作は控えて下さい。激しい運動は、しばらく控えて下さい。固定具を施行している場合は、患部安静のため一定期間外さないで下さい。
外股関節捻挫・股関節の痛み
原因と症状
股関節を構成する組織を損傷しているために痛みが出ています。
治療
傷んでいる組織を修復させるための施術を行います。電気治療、マッサージ、固定など症状にあわせて施術いたします。痛み(炎症)を助長させないように、飲酒と入浴を控えてシャワー程度にして下さい。正坐、屈伸、踏み込み動作、長時間の歩行は控えて下さい。運動は、しばらく控えて下さい。
じん帯損傷
原因と症状
じん帯は、関節で骨と骨を結びつけている器官です。
これが、脱臼で骨と骨が引き離されてしまうと、骨を繋いでいたじん帯も強く引っ張られて伸びてしまいます。また、必要以上に引っ張られることによって、切れてしまうこともあります。じん帯損傷は、主に肘と膝にある、側副じん帯や、十字じん帯で起こります。主な症状は、患部の違和感や、運動能力の低下があります。関節には神経がないため痛みはありません。
治療
じん帯損傷の治療には、外科手術が必要となります。手術では一般的に、腱を代用のきく部位から切除し、患部へ自家移植する方法で行われます。また術後は、患部の周りの筋肉を回復させるため、リハビリ治療を行う必要があります。
半月板損傷
原因と症状
半月板は、膝の左右にそれぞれ2枚、計4枚ある軟骨で、腿骨と脛骨の動きを滑らかにして、膝にかかる運動の衝撃を和らげる役目を果たしています。その半月板が、膝を捻ったまま着地するなど、主に横方向からの衝撃を受けた際に損傷してしまうのが半月板損傷です。
治療
半月板損傷の治療は、保存療法が主流となってきています。テーピングや装具で幹部を固定して、数ヶ月掛けて自然治癒を促します。炎症や晴れが見られる重症の場合は、外科手術を行います。最近では、手術に内視鏡が用いられるようになり、患者の負担も小さくなってきています。その他にも、患部に軟骨の主成分であるヒアルロン酸を直接注射する治療もあります。
アキレス腱断裂
原因と症状
アキレス腱は、ふくらはぎから踵にある腱で、足首から先を動かす役割をもっています。このアキレス腱が、急激な伸縮によって強い力がかかり、断裂するのがアキレス腱断裂です。アキレス腱が断裂した場合、足先を足首側に曲げることはできますが、爪先立ちをすることができなくなります。また、断裂した瞬間と、患部を触ったときなどに、強く痛みを感じます。
治療
従来は、外科手術を行うことが主流でしたが、最近では幹部を固定する保存療法も行われています。外科手術と保存療法では、完治するまでの期間が変わらないため、保存療法が勧められるケースが多くなっています。完治までの目安は、治療後1週間程度でリハビリが始まり、半年で完治することが多いようです。
オスグッド病
原因と症状
オスグッド病は脛骨の膝側にある軟骨が剥離して痛みが生じる疾患です。主に、走る、飛ぶなど膝の屈伸を伴う運動を過剰に行うことで起こります。オスグッド病になると、膝と脛に強い痛みを感じます。脛骨は、成長期では軟骨の状態であるため剥がれやすく、そのためオスクッド病は成長期に起こるスポーツ障害です。
治療
オスクッド病は、成長と共に自然治癒する疾患のため、患者の年齢によっては治療を行わない場合もありますが、剥離している骨が軟骨ではなく骨の場合は、外科手術で取り除く必要があります。手術でメスが入った筋肉は、手術前と比べて確実に衰えるため、重度のオスクッド病は選手生命に関わってきます。膝と脛に強い痛みを感じたときは、早めの検診が必要と言えます。
ジャンパー膝
原因と症状
ジャンパー膝は、ジャンプ動作を繰り返し行うことで発生する、膝の炎症の総称です。大きく分けて、膝蓋腱炎と大腿四頭筋腱付着部炎という二種類があります。ジャンパー膝になると、ジャンプの動作時に膝に痛みを感じるようになります。ジャンプを頻繁に行うことで膝に負担がかかり、腱の損傷を招くのが原因です。
治療
ジャンパー膝は、放置しておくと腱の断裂を招きます。そのため早期の治療が肝心となります。発症初期は、患部を冷やして痛み、炎症を抑えます。もしジャンプしたとき以外にも痛みを感じるようであれば、スポーツ自体を休止して安静にします。腱が断裂した場合は、外科手術が必要になります。
腰痛症
原因と症状
様々な原因で、腰や骨盤の関節の動きが悪くなったり、腰椎や椎間板、骨盤の骨が変形したりすることで、腰の痛み・重だるさ・コリ・動きの制限・しびれなどがでます。
治療
症状に合わせた治療を行います。電気治療・マッサージ・矯正治療などを行います。中腰、スクワット動作、階段の上り下りを控えてください。うつぶせ寝、あぐら、足を組む姿勢はやらないようにご注意ください。1日30〜40分程度のウォーキングで適度に運動されることをおすすめいたします。
仙腸関節炎
原因と症状
骨盤にある仙骨(せんこつ)という逆三角形の骨と腸骨(ちょうこつ)という骨で構成される、仙腸関節(せんちょうかんせつ)に炎症が起きているため、痛みが出ています。仙腸関節は数㍉の動きを有していますが、何らかしらの原因で骨がずれたり、引っかかったりすると動きが悪くなり炎症が発生します。それにより、骨盤や腰に痛みが波及します。
治療
痛みの原因である炎症症状を引かせるための施術をします。アイシング、電気治療、矯正治療、マッサージ、固定など症状にあわせて施術いたします。痛み(炎症)を助長させないように、飲酒と入浴を控えてシャワー程度にして下さい。腰や骨盤に負担のかかる、中腰、スクワット動作、階段の上り下りを控えてください。うつぶせ寝、あぐら、足を組む姿勢はやらないようにご注意ください。
足関節捻挫
原因と症状
足の関節を構成する組織を損傷しているために痛みが出ています。
治療
炎症を引かせる治療と傷んでいる組織を修復させるための施術を行います。電気治療、マッサージ、固定など症状にあわせて施術いたします。痛み(炎症)を助長させないように、飲酒と入浴を控えてシャワー程度にして下さい。運動は、しばらく控えて下さい。固定具を施行した場合、患部の安静のため一定期間はしっかり着けておいて下さい。
足底腱膜炎
原因と症状
足裏の、カカトから指先に伸びている足底腱膜(そくていけんまく)という組織があります。様々な原因で足底腱膜に負担がかかると、炎症や微細な断裂が発生して痛みとなります。カカトから土踏まずにかけて、刺すような痛みを感じます。特に、起床後の最初の数歩が痛いという特徴があります
治療
様々な原因で足底腱膜に負担がかかると、炎症や微細な断裂が発生して痛みとなります。カカトから土踏まずにかけて、刺すような痛みを感じます。特に、起床後の最初の数歩が痛いという特徴があります。屈伸・踏み込み・ジャンプ・つま先立ち動作は控えて下さい。激しい運動は、しばらく控えて下さい。早期回復のため、足の指をつかんで反らすストレッチを30秒×5セット行って下さい。
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