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大学サッカー強豪校を支える『学生スタッフチーム』の実態

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【学生スタッフインタビュー】#00 IPU・環太平洋大学サッカー部

目次

2021中国大学サッカーリーグで2年ぶり6度目の優勝を決めたIPU・環太平洋大学サッカー部。
235人の選手が所属する大所帯ながら、コーチングスタッフ(監督/コーチ)は4人というチームの体制を支える、「学生スタッフチーム」の実態をインタビューしました。

 

学生スタッフの仕事内容について伺いました。

学生コーチ(GKコーチ)の仕事とは

カテゴリ毎に担当の学生コーチ(GKコーチ)がついて、メニュー作成・指導を行っています。
曜日ごとにテーマを決めてトレーニングを行っています。メニューは、週末の試合相手の情報を踏まえながら組んでいます。
指導者ライセンスの取得もしていて、そこで学んだ内容を活かしています。
avatar佐藤さん
曜日ごとにメニューを絞り込むことで、選手がカレンダーに沿って予測できるようにしています。
対戦相手の情報については、選手とすり合わせしながら情報共有を行っています。

学生同士なので、上下関係もあまり関係なく、スムーズにディスカッションできていますね。

avatar植田さん

トレーナー(メディカル部門)の仕事とは

トレーナー(メディカル部門)がウォーミングアップ/クールダウンのメニュー作成から実施までを担当しています。

ウォーミングアップを終えると、怪我人のリハビリを行ったり、怪我人がいないときはテーピングの練習や勉強の時間に充てています。練習が終わるとクールダウンをし、身体に違和感がある選手にはアイシングや応急処置、マッサージなどを行っています。

ウォーミングアップからクールダウンまでを担当するので、選手よりも早くグラウンドに行き・遅くグラウンドから出ることが多いですね。

avatar山下さん
怪我人は、大学附属の鍼灸整骨院や家の近くの病院に行くのですが、通院前にトレーナーで怪我の評価を行います。その後先生が判断した評価を基に、トレーニングを組み立てています。
整骨院との連携が重要になる役割ですね。実際に整骨院に足を運んでメニューを教えてもらったりもします。

コンディショニングケアでは、日々疲労がたまっている選手が沢山いるので、選手に対してセルフケアの指導を行ったり、トレーニングや試合後にマッサージやストレッチのサポートを行っています。

avatar山下さん
怪我人が続出すると、トレーナーは忙しくなりますね。
グラウンドに出るとドリング等の準備、夏場は特にこまめに選手の給水のための水を用意したり、怪我人のリハビリがある場合はリハビリの用意をしています。
avatar棚原さん
私はマッサージやケア専任として役割を担っています。選手のマッサージやストレッチを行い疲労回復や関節の可動域を広げたり、リハビリ組の早期復帰を目的として日々行っています。
avatar橋本さん
(コロナ禍影響もあり)1年生の段階では授業は少ないため、実際の現場で先輩から学ぶことが非常に多いです。
選手とコミュニケーションを取りながら、怪我の根本原因を調べたり、よりよいリハビリの方法を提案しています。自分が調べたことに対して選手が耳を傾けてくれるととても嬉しいですね。

avatar尾形さん
テーピングは、選手によって足の形や怪我の度合いが異なり、巻く強さを変えたり、順番を変えたりすることが必要なのですが、選手に一番合うやり方を常に考えて、日々試行錯誤しています。
サッカーの怪我で一番多いのが足首部位ですが、授業の中で足首の捻挫を固定するテーピングのテストがあるため、先輩から後輩へ実践でも教えてもらいながら学んでいっています。

マッサージはネットや動画などで独学で学んだり、先輩から教えてもらったりしながら知識をつけることが多いですね。

avatar脇野さん

トレーナー(フィジカル部門)の仕事とは

主にトレーニングの指導やサポートを行っています。
年間でどのくらい筋量を上げるか、それによってどういう動きができるようにするかなど、具体的な目的を決めた上でトレーニングのサポートを行っています。

新しい動作などを教科書から学び、自分で実際に行ってみて、アレンジを加えて、トライ&エラーを繰り返します。選手よりも自分で試すことが多いと思います。

avatar早川さん
ウエイトトレーニングがある日は、一限前の7:30からウエイトトレーニングを行います。新入生に対してはフォームの指導や器具の使い方から教えます。
午後はトップチームが練習するグラウンドへいき、ウォーミングアップが終わり、トレーニングが開始する前の合間の時間にパフォーマンス向上のためのメニューを実施しています。

トレーナー(フィジカル部門)にも担当の指導教員がいるので最終決定はしてもらうのですが、積極的に学生同士で考えてメニューを提案しています。トレーナー間(フィジカル部門)で定期的に打ち合わせしていますね。

avatar野中さん
授業自体も多く、且つ授業の合間にミーティングがあるので、時間は限られますが、上級生の授業を聴講するなどして、学びの機会を自ら増やして、チームに還元しています。
avatar常井さん

IPU・環太平洋大学サッカー部の学生スタッフになったきっかけについて伺いました。

自身のこれまでの競技生活中での怪我をきっかけにトレーナーを目指すことに。

高校までは現役でサッカーをやっていました。
グロインペイン症候群になり、接骨院に通い、支える側の人間になりたいと思うようになったことがきっかけでトレーナーを目指しています。
地元でもトレーナーの資格を取れる学校はあったのですが、IPUは強豪部活が多く、大学生活4年間で多くのトレーナー経験が積めることが決め手となり、選択しました。
avatar二井さん
私は、小学生の頃からサッカーをやっていて、ずっと足首の怪我に悩まされ、高校時代に悪化し手術をしたことがあります。当時チームにトレーナーはいたのですが、十分なリハビリメニューを組んでもらえず復帰が遅くなってしまったんです。
そこで、自分のような思いをする選手を減らしたいと思いトレーナーを目指すことにしました。
IPUでは学生トレーナーのサークルがあり、そこでトレーナーになるための勉強会を開催していることを知り、多く学べる場があることに惹かれました。
avatar尾形さん
僕も同じように中学生の頃から怪我が多く、トレーナーとの交流をきっかけに目指すようになりました。トレーナーさんに、トレーニングメニューや治療を頻繁に診てもらうようになり、同じような経験をする人を減らすことができたらと思ってトレーナーを目指しています。
高校3年間で競技をやり切り、大学では将来のことを見据えて選択をしようと思っていました。中でも資格が取れて、且つスポーツに力を入れている大学なのでIPUを選択しました。
avatar安達さん
私は高校までバドミントンをしていたのですが、1年生の夏に怪我をし、その後思うようにプレイできませんでした。
ほかのメンバーが怪我をしかかっていた時に支えてあげたいという気持ちが強くなりトレーナーという職業に興味を持ちました。
大学に入り、友人からの誘いを受け、新しい競技に挑戦したい思いも相まって、トレーナーとしてIPUのサッカー部に入りました。
avatar橋本さん
僕は元々空手をしていたのですが、高校2年生のときに腰椎分離症になり、高校生活で競技はやめようと決めました。
将来はスポーツに関わる仕事がしたいと元々考えており、そういう気持ちが大きくなり、トレーナーを目指すようになりました。
また、学生時代から選手を支える経験ができることはトレーナーを目指す上でプラスになると考え、IPUの環境に惹かれて、経験のない競技ですが飛び込もうと思って入りました。
avatar棚原さん
高校までバレーをしていたのですが中学時代に怪我で3カ月ほどプレイできない期間がありました。その期間に整骨院に通院する中で、納得のいくアドバイスがもらえたりしてトレーナーに憧れるようになりました。
自分自身がプレイすることが楽しいと感じるここともありましたが、それと同時に支える人がいてこそ選手がより輝くという想いも強くなっていき、支える側に回ろうと決意したんです。
avatar栫山さん
自分自身が怪我をしているときにトレーナーさんの施術によって痛みが緩和する経験をしたことで学生トレーナーを志しました。高校時代は、最後の大会に出れず悔しい思いもしましたが、元々トレーナーという職業に興味があったので、引退後もトレーナーに帯同して活動をしていました。
avatar常井さん

サッカーに携わり続けたい、自身の経験を活かしたい。そんな思いから、悩みながらも選手からスタッフになった方も。

僕は小学校~高校までずっとサッカーを続けてきて、大学でも継続しようと思っていましたがプロまでの道のりに距離を感じていました。でも、サッカーには携わりたいと思っていて、スポーツトレーナーを志すことにしました。
高校1年の時に「トレーナー」という職業を知り、やりがいのある仕事だと感じ、サッカーをする人により良い環境を提供する存在になれたらと思ったことがきっかけです。
トレーナーの資格(AT、柔道整復師)が取れることから、大学進学を考える際は、IPU以外の選択肢はありませんでしたね。
avatar脇野さん
長くサッカーをやってきて、好きなことを続けたいと思っていました。それでサッカーに関われる仕事としてトレーナーを目指すようになりました。
当初理学療法士を目指していたのですが、よりピッチの近くで選手をサポートしたいと考えるようになり、AT(アスレチックトレーナー)の資格を取ろうと思い、サッカーの強豪校であるIPUでの経験が将来に活きると思い入りました。
avatar森さん
僕は1年生まではサッカー部の選手としてプレイしていたのですが、今は怪我を治すことよりも、怪我をしないカラダづくりに興味があり、フィジカルトレーナーをメインに活動しています。
元々僕自身、身体を鍛えることや動かすことが好きなのですが、フィジカルトレーナーは選手にメニューや身体の動かし方を伝えることが大切なので、向いていると感じています。
avatar野中さん
大学までサッカーを続けてくる中で、身体を思うように動かすことに苦手な意識があったり、身体の動かし方を学ぶべきタイミングを逃してしまったこともあって、身体の動かし方の専門家であるトレーナーになりたいと思いました。
現場のことも把握した上でトレーナーを目指そうと思い、1年生までは選手としてプレイしました。
avatar早川さん
高校時代強豪校のサッカー部に所属していたのですが、GKコーチがいませんでした。高校3年のとき、GKが1人だったので自身でトレーニングメニューを考えることもやっていました。高校時代から、医療系の進路を考えていて、IPUに行けばトレーナー・コーチ両方を目指せると考え志望しました。
avatar佐藤さん
高校の時から指導者になりたいと思っていて、GKコーチがいる大学に行きたいと思うようになりました。IPUのGKコーチに学びたいと思い、進路を決めました。色々なカテゴリを経験していけると思ったからです。
今は部活の指導者を目指し、中学高校の保健体育の教員免許取得に向けて勉強しています。
avatar植田さん
選手として続けたい気持ちもあり、学生トレーナーという存在は知りつつも、選手として入部することを考えていました。
選手として4年間続けることは難しいが、トレーナーとしてなら継続できると色んな先輩から話を聞き、将来のことを考えて途中からトレーナーを選択しました。
トレーナーになりたいということは元々将来の夢として考えていたが、小学生から続けてきた競技をやめる選択ができず悩んでいましたね。IPUに合格した時から入学するまでの間、どうするかずっと悩んでいました。
avatar青木さん

学生スタッフとしての仕事のやりがいや記憶に残るエピソードを伺いました。

トレーナー(メディカル部門)

心拍数を上げるなど、目的が明確なウォーミングアップをする場合もありますが、選手の顔色やモチベーションなどを伺いつつ選手目線でトレーニングを考え、楽しませることも目的に遊びの要素を織り交ぜるなどアレンジしたメニューを考案することもあります。そういった工夫が、選手のコンディション調整に貢献できていると感じられる時がやりがいに繋がっています。
avatar二井さん
遠征の前日に疲れをとるためにマッサージをし、そのマッサージした選手が翌日の試合で活躍すると、やってよかったと思いますし、直接的に感謝の言葉を聞けるので、とても嬉しいです。

熟考したウォーミングアップメニューを実施して、「身体がしっかり動く」などの声をかけてくれたり、先生から教わったメニューにアレンジを加え、選手の反応や監督からの意見などを受けたり、メニュー良かった、等と声をかけてくれたり、何よりその日の試合に勝利したりすると貢献できたのではと感じますね。

avatar脇野さん
怪我をしていた選手が復帰し、全力でプレイしているのを目の当たりにすると、寄り添ってきてよかった、という想いになります。
avatar尾形さん
自分がリハビリを担当して復帰した選手が、サッカーを楽しんでやっていたり、頑張っていたり、試合に出場して活躍することがとても嬉しいしやりがいをとても感じます。
試合について話したり、自分が担当するカテゴリについて考えたりすることで、チームに対しての愛着が湧きすべての仕事でやりがいは感じますが、自分がしたことに対してのありがとうの一言がとても嬉しいですね。
avatar山下さん
いまでもピッチに立ちたいという気持ちを押さえながらやっているので、練習や試合を見ているとやっぱりサッカーがしたいという思いは出てきますが、支える側として活動していく中で、「ありがとう」という言葉を選手からかけてもらえた時に本当にやりがいを感じます。
怪我をしている選手のリハビリを担当していて、その後、怪我から復帰して楽しそうにサッカーをしている姿や活躍している姿を見るとやりがいを感じます。
avatar青木さん

トレーナー(フィジカル部門)

スポーツ選手は基礎となる筋力が大事で、筋力トレーニングはそこを強化するのに重要で、そのトレーニングを自ら考案し、選手たちのパフォーマンスが向上していく実感が得られることは非常に嬉しいですね。
パフォーマンスの向上については、トレーニング中の選手とのコミュニケーションを通じて測っていますが、「最近ジャンプが凄い飛べる」、「スピードあがったような感覚がある」、等の声が聞けていて、とてもやりがいを実感します。
また、定期的にフィジカルテストを測定するのですが、数値が改善することでより成果を実感します。
avatar早川さん
僕はフィジカルとメディカルを兼務しているのですが、トレーニング時間や時間外も含め、色々と教えてほしいと選手から相談されます。(CSCS取得のためフィジカルに所属しながら、現場を知るという意味でメディカルにも属しています。)
そういった相談される事自体が頼られていることを実感でき、仕事のやりがいを特に感じます。
avatar常井さん

学生コーチ(GKコーチ)

自分がコーチングした事を選手が実践し、成功体験を得た時ですね。ゴールキーパーが中心となってゴールを守り、チームを勝利に導いた時は自分自身嬉しいですし、やりがいを感じますね。

創志学園高等学校の外部コーチもしているのですが、高校生は大学生と異なりメンタル面が大きく試合に影響します。指導したことや選手に伝えたことが、実際の試合で行われると選手の成功体験にも繋がり、やりがいを感じます。

avatar植田さん

思わず会社組織のインタビューをしているのかと錯覚を覚えるほど、明確な役割分担を各人が意識しているうえに、定例ミーティングや情報共有がそれぞれで行われていて、私たちの組織でも参考にしたいことが沢山ありました。

また、IPUサッカー部の日々の現場が、

 

「学びと実践」をクイックに繰り返すことのできる、トレーナーやコーチを志す方にとっては非常に整った環境でした。

そして、皆さんのお話を伺っていて「選手を続けたい想いとの葛藤」「怪我で競技をあきらめた悔しさ」「人の役に立ちたいという想い」「選手のためにインプットを継続する姿勢」など、
それぞれの役割を全うする背後にある、皆さんの強い想いが垣間見え、IPUサッカー部の強さの秘訣を感じました。

IPUサッカー部学生スタッフの皆さん、ありがとうございました。

 

IPUマネジメント部隊とは

また、IPUサッカー部には、選手・学生スタッフとは別に7名の学生でつくるマネジメント部隊があります。この企画を進めて頂いた今井沙都さん、ご協力頂きありがとうございました。

 

このマネジメント部隊は、「一人一人が競技力とともに社会に出てから役立つ力を身につけてほしい。」というサッカー部指導者の降屋先生の思いから発足した取り組みです。

私たち7名は1期生として、自分たちのミッションを模索しながら日々活動しています。例えば、就職活動に向けて社会で活躍するOB/OGやスポーツ選手との座談会を開催しています。
また、部員の交流を深めるために定期的に部内レクリエーションを企画し運営しています。

これからも新たな取り組みで、最強のサッカー部を創る一助になれるよう努力していきたいです。

※当院使用のAtleta通信抜粋